QandA広場

Q14.今、昭和基地に犬はいる?

 現在の昭和基地には犬はいません。

 1959年に南極条約が採択され,日本を含む12カ国が最初に署名しましたが,現在は47カ国が加わっています。

 1991年に採択された環境保護に関する南極条約議定書の中に「南極の動物相及び植物相の保存(附属書Ⅱ)」というものがあり,1998年から発効しています。

 ここには,南極地域の自然環境を守るため,南極にもともといない動物の持ちこみ禁止も含まれています。

 日本は南極条約の考え方を支持する国として,昭和基地を含む南極地域に現在は犬を連れていくことができません。

(参考外部リンク・外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/jyoyaku/kaigi32_g.html

 しかし,昭和基地が建設されてしばらくの間,犬ぞりをひくための犬が持ち込まれていた時期がありました。

 1958年2月,第2次日本南極地域観測隊が昭和基地にやむなく置き去りにした樺太犬のうち,タロとジロの2頭が翌年まで生き残っていた話はよく知られています。

 昭和基地では第7次観測隊が日本から連れてきた「ホセ」という樺太犬が,第17次隊が越冬を始めたばかりの1976年2月12日まで生きていたのが最後となるようです。

 ホセの墓(ケルン)は昭和基地のある東オングル島の北西部の海岸にあるようです。

(参考外部リンク:
http://www.geocities.jp/guccii366/syowa-daily-08.02-02.htmlhttp://www.geocities.jp/mizuya2502/kaoru061.html

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