QandA広場

Q17.昭和基地と外国の基地との交流はある?

 共同研究で昭和基地を訪れる外国人や,日本の観測隊に同行する外国人は一部いますが,外国の基地との交流は盛んではありません。

 昭和基地は南極の基地の中でも孤立した場所にあることがその理由の一つです。

 最も近い外国の基地はロシアのマラジョージナヤ基地ですが,約300km離れています。

 一方では南極地域にも各国の基地が多く集まっている場所もあります。

 南アメリカ南方,サウスシェトランド諸島のキングジョージ島には,チリ,ロシア,ウルグアイ,中国,韓国,アルゼンチン,ポーランド,ブラジルの基地があります。

 特にチリは,チリ極地研究所のエスクデロ基地,空軍のフレイ基地,他にも海軍の施設をもっています。

 これらチリの基地とロシアのベリングスハウゼン基地は特に近く,歩いて数分の隣接した距離にあります。

 特にチリ,ロシア,中国,韓国,アルゼンチン,ウルグアイは基地同士の距離が近いこともあり,夏季はゾディアックと呼ばれるエンジン付きのゴムボートで行き来することができます。

 それぞれの基地の設立記念日が1月と2月に集中しており,お互いを招待して記念パーティーが開かれます。

 また,南半球の冬至(6月21日ごろ)にあたるミッドウィンターにグリーティングカードをお互いに届けるのが各国の南極基地のならわしになっています。

 昭和基地は他の国の基地との人の行き来は少ないのですが, このミッドウィンターのグリーティングカード交換は毎年行います。

チリのエスクデロ基地
ロシアのベリングスハウゼン基地
韓国のキングセジョン基地

コメント

PAGE TOP