日本人として初めて南極に行った白瀬矗の探検隊は南極点には到達できませんでした。
その後,日本人が南極点に挑戦するのは白瀬探検隊から50年以上も後のことになります。
1957年に日本が昭和基地を建設し,再び日本人が南極に足を踏み入れました。
1968年,第9次日本南極地域観測越冬中,村山雅美(むらやままさよし)隊長を中心に,昭和基地から南極点まで雪上車で往復しました。
これが日本人として初めての陸路による南極点到達です。
この往復旅行は総勢12人で4台の雪上車(KD605)を使用,9月24日に先発隊が出発し,12月19日に極点に到達しました。
昭和基地には翌2月中旬に戻ってきましたが,往復距離は5180kmに及びました。
なお,極点旅行に使用された雪上車は現在秋田県にかほ市金浦の白瀬南極探検隊記念館に展示されています。
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