Project2020親族調査親族調査親族調査2020報告書

■Prologue:プロローグ

NPO法人 白瀬南極探検100周年記念会
理事長 佐々木 松美

白瀬矗(秋田県にかほ市金浦出身)を隊長とする白瀬南極探検隊は、僅か204トンの木造帆船で南極海を乗り切り、南極南緯80度05分に到達し(1912・明治45年1月28日)、その地点を大和雪原と命名。一人の犠牲者も出すことなく、日本に帰還しました。貧弱な装備で極地に足跡を印した白瀬隊の行動は、当時の人々を興奮させ、小さな日本人の大きな勇気と世界から賞賛され、我が国の南極観測の扉を開く端緒となりました。

本年はその偉業から110年を迎え、白瀬南極探検隊が礎となった日本の南極観測も60年が経過し、オーロラ発生の解明、オゾンホールの発見、多量の隕石採取、そして陸生・海洋生物の研究など世界にほこる多大な成果をあげ、世界の科学の発展に大きく寄与しています。

私達NPO法人白瀬南極探検100周年記念会は、白瀬南極探検隊の偉業を広く伝え、その功績を顕彰し、青少年にフロンティア精神を培い、教育文化の振興に寄与することを目的に結成いたしました。

時代の経過により偉業を成し遂げた探検隊員、後援会員の親族の皆様は世代交代が進んでおりますが、皆様の祖先の偉業、功績が時節の流れに忘れ去られることがないようにし、そして、遺徳を尊びポリシーを受け継ぎ、白瀬南極探検隊の事績を永遠に伝えていかなくてはなりません。

そこで、110周年を機に皆様の祖先が成し遂げた偉業、功績を再確認し、さらに顕彰するため白瀬南極探検隊記念館と協働で皆様の親族調査を実施したしだいです。

この冊子は単なる親族名簿ではなく、白瀬南極探検隊の偉大な足跡と精神、夢、ロマンを永遠に引き継いでいく指針となるものです。

この調査にあたり親族の皆様から貴重な情報、資料などをいただきましたこと、衷心よりお礼を申し上げます。コロナ禍が収束しましたら、ぜひ白瀬南極探検隊記念館にお越しくださいますようお待ちしております。

令和3年1月

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