会報

新年あいさつ

白瀬南極探検隊記念館 館長 阿部和久

 会員の皆様へ、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 コロナ禍に明け暮れた令和2年でしたが、当館は関係各位のご支援により、開館30周年を迎えましたことを改めてご報告し、感謝申し上げます。

 記念事業の一環として「白瀬南極探検隊員親族等調査・交流事業」を貴会に業務を委託いたしました。コロナの影響もあり、予定していた交流事業を中止するなど一部内容を変更しながらも鋭意作業を進めておられるようです。110年前、芝浦から開南丸で出航した探検隊員・船員、そして後援会役員を含め、その親族の方々はすでに3代、4代或いはそれ以上に世代を重ねており、まさに本事業は時間との戦いであります。さらに、さまざまな制約がある中での調査は想像以上の困難を伴うものと思われますが、着実に調査を進め、報告書作成の作業を行っている会員の皆様の姿を見るにつけ、敬意を感ぜずにはいられません。

 そうした貴会の調査・研究活動の成果を形ある物に作り上げ、多くの市民、来館されたお客様に還元することこそ私ども白瀬南極探検記念館の役割だと、身が引き締まる思いがいたします。

 貴会会員の皆様には、今年もますますご健勝であられますこと、そして、記念館とともに白瀬矗の功績を後世に伝える活動に励んでいただきますことをご祈念申し上げます。

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