今からおよそ100年前に白瀬矗は日本人で初めて南極地域を探検(1910年11月東京芝浦埠頭を開南丸で出港,1912年6月開南丸帰港)した人です。
白瀬矗は現在の秋田県にかほ市金浦で生まれました。
白瀬の防寒服姿の写真はいくつか知られているようですが,現在よく使用されている写真の一つがここにある写真ですね。
この写真は例えば『明治の夢工房』(横田順彌,1998)の中でも使われ,もともとは明治43(1910)年12月号の雑誌『探検世界』に掲載されたものとされています。
また,これと白瀬の服装・姿勢,背景が同じ写真が『白瀬中尉探検記(伝記・白瀬矗)』(木村義昌・谷口善也,1942)に掲載され,「明治四十三年開南丸甲板上の中尉」とあります。
『探検世界』に掲載された時期を考えると,この写真は南極探検で使用された開南丸上にて,出港する前に撮ったものと考えられます。
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