昭和基地の近くではオオトウゾクカモメをよく見かけますが,この鳥のことを日本の南極観測隊員はよく「とうがも」と呼んでいます。
この鳥は他の水鳥を襲って餌を奪い取る行動が知られています。
普段は魚を食べるようですが,時にはペンギンの卵やヒナをさらって食べてしまうこともあります。
なわばりに他の鳥や人間が近付くと激しく鳴いて威嚇し,鋭いくちばしで攻撃してきます。
体の大きさは50cmほど(全長)でカラスを少し大きくした程度ですが,翼を広げるとカラスよりずっと大きくなります。
体重は2kgほどで,自らの重さと同じくらいもものをくわえて飛ぶことができるようです。
南極大陸の広い範囲で見られるオオトウゾクカモメは英語でSouth Pole Skuaと呼ばれているせいか,日本語でナンキョクオオトウゾクカモメと紹介されていることも多いようです。
南極大陸とその周辺の島々で子育てをしますが,日本周辺まで飛んでくることが知られています。
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