南極記デジタル

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南極記の第2章、ふりがな付けが終わりました。

長かった! やっと終わりました。すごい達成感です。まだまだありますが、頑張ります!大冒険記です。是非皆さん読んでみてください!ふりがな付けましたので、若い人でもスラスラ読めます!でも、語彙そのものの理解は難しいかと思います。明治時代、大正時...
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南極記:第八章 濠洲シドニーの露營生活(原文)

南極洲の山姿陸影を認めながら群氷の爲めに前進するを得ず、恨を呑んで空しく濠洲シドニー港へ引還して來た開南丸は、明治四十四年五月一日無事同港へ投錨はしたが、困つた事には、此地は例の排日思想の盛んなる場所である。 同地の官民は種々猜疑の眼を以て...
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南極記:第七章 最初の探檢(原文)

抑も南極探檢の事業が普く社會に紹介されたのは、實に明治四十三年七月五日錦輝館に於て發表演説會を開いた時に淵源するのである。 其の詳細は卷末に附した南極探檢後援會の經過に述べてあるから、茲には略すが兎に角、此前古未曾有の事業は白瀬中尉が再三の...
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南極記:第六章 南氷洋の再航(原文)

危機一髪、漸くにして逃れ出でし開南丸は、二月四日午前十一時出帆後、絶えず吹雪と流氷とに襲はれつゝ進んで往つたが、明くれば五日、船は今しも目指すコールマン島方面に向つて、氷海を駛走して居る。 之れは同島に立寄りて、ペングイーン島及鑛物を採取せ...
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南極記:第五章 開南丸の東方沿岸探檢(原文)

一月二十四日午後十二時、開南丸は繫留地點を出發した。 午後十二時と云へば本邦に於ては夜半であるが、此地に於ける二月二十四日の午後十二時は夜の景色らしい物は微塵も無い。 午前とか午後とかの區別は僅に時計と太陽の位置とに依つて知るのみである。 ...
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南極記:第四章 エドワード七世州の探檢(原文)

一月十九日、陸上隊員七名を鯨灣上の根據地に殘して、午後五時三十分、開南丸はキング、エドワード七世州に向げ出帆した。 氷堤を右舷一哩半、乃至三哩の距離に見つゝ進行したが、天氣が靜穩なので、海上は何事もないのである。 其翌廿日も、廿一日も、頗る...
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南極記:第三章 陸上本隊の探檢(原文)

開南丸は、隊長以下七名の上陸隊員を氷岸に見殘して、先づ投錨地變更の爲めに汽走を開始した。氷岸上の人も犬も名殘惜しげに母船の後姿を見送つて居るうち、船影は次第に遠ざかつて、殘烟一抹、雲と合して最早呼べど叫べど、答ふるものは物凄き氷塊と氷盤との...
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南極記:第二章 南極圈突進の航海(原文)

第二章 南極圈突進の航海開南丸再征の機来る 第だい一次航海じこうかいに際さいし、結氷けつぴやうの爲ため上陸不可能の故ゆゑを以もつて濠洲がうしうシドニー港かうに假泊中かはくちうであつた日本南極探檢船開南丸は、爾來同港じらいどうかうヂブリー船渠...
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南極記:第一章 發端

第一章 發端一發の實彈 『百發はつの空砲くうはうは一發ぱつの實彈じつだんに如しかず』とは世界的偉人大隈重信おほくましげのぶ伯はくが、日本南極探檢隊一行の勇ましき南征なんせいを送るべく、品川灣頭わんとうに試みた悲壯ひそうなる告別演説の一句であ...
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目次

目次序文第一章 發端・一發の實彈・氷山遮レ路船難レ前・無事三萬哩の航海・八十度五分の日章旗・船として達し得べき最南點・最初の世界的探檢第二章 南極圏突進の航海・開南丸再征の機來る・諸般の準備終了・最後の握手・甲板上別辭の交換・シドニー山河に...
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