南極記デジタル

目次

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序文

第一章 發端

・一發の實彈
・氷山遮レ路船難レ前
・無事三萬哩の航海
・八十度五分の日章旗
・船として達し得べき最南點
・最初の世界的探檢

第二章 南極圏突進の航海

・開南丸再征の機來る
・諸般の準備終了
・最後の握手
・甲板上別辭の交換
・シドニー山河に告別
・萬歳の聲海上に湧く
・バースル灣附近の一時停船
・中空に掲揚されし信號旗
・いざさらば
・舷頭の君が代
・再擧遠征の第一歩
・滑稽なる鳥釣
・信天翁縞鳥の群翔
・鳥釣の成功
・急雤の來襲
・驚くべき信天翁の強力
・初雪降り始む
・冬支度整ふ
・船員の髭白く凍結す
・右舷十哩に氷山現る
・氷山を避けつゝ前進
・群氷中の縫航
・氷塊舷端に衝突して大音響を發す
・雪鳥の飛翔
・ペングイーン鳥舷側に集る
・種々の形の氷山
・流氷を溶解して沐浴す
・遠雷の如き音響終夜絶えず
・海上一面の氷群
・人力の限りを盡して進航す
・壯觀無比の鯨群棲息
・船は辛ふじて氷圍を脱す
・流氷上に海豹を發見す
・帆影高く東航を急ぐ
・高さ三百五十尺の大氷山
・海豹に一彈を見舞ふ
・零點下の海中に海豹との大格闘
・船は鞠の如く狂風に翻弄さる
・後部帆檣の絶頂登攀
・飲料水の缺乏を杞憂す
・握雪を犬に與ふ
・輓犬の箱詰生活
・輓犬の悲鳴と噛合
・深夜犬群箱を破つて甲板を駈け廻る
・船は群氷の包圍中に陥る
・鋸狀の大氷山現出す
・愈々南極圏に入る
・地平線上に一大白光體見ゆ
・猛烈なる大吹雪
・不安は刻一刻に募る
・船は西經に入る
・終日大氷山より離るゝこと能はず
・一望皚々たる浮氷の野
・奇聲天地の静寂を破る
・止むなく逆航に決す
・一難去つて又一難
・幹部會議開かる
・船長海圖を披き指す
・航路は余に充分の自信あり
・群氷に沿ふて進行
・巨濤狂亂天地物凄き光景
・甲板上の餅搗
・勇ましき杵の音
・餅臼は醤油の空樽
・木屑が餅の中に飛込む
・氷山氷盤に包まれ進退谷まる
・船漸く血路を開く
・氷盤の裂目より大海豹
・四十四年も餘すところ三日
・出帆以來の快晴
・太陽水平線下に没せず
・鯨群時々潮柱を立つ
・甲板に集り鳥眼瞰
・迎年準備成る
・元旦來れり
・船中の拜賀式
・屠蘇に代ゆる葡萄酒の祝盃
・ストーブ會議に花を咲かす
・海鳥を見て陸地の接近を知る
・雲烟模糊裡に山岳を認む
・萬歳の絶叫
・一行喜色滿面に隘る
・雄大なる陸影限界に映ず
・愈々南極の玄關口に來れり
・陸影漸く展開す
・火山岩の露出
・鮮かに眼前に立つホエウエルの白姿
・萬歳三唱
・波間に出没せるペングイーン鳥の一隊
・ポッセッション群島視界に入る
・流氷の群來益々多し
・深藍色の海波
・静穏なるロッス海
・船は海流に乗じ居れり
・非常なる雲形美を現す
・銀山の倒影長く海波に映ず
・氷上に大海豹の横臥
・海豹狩に出掛く
・狩猟隊の萬歳
・水晶島上の點々たる黒影
・ペングイーン鳥狩
・ペングイーン鳥と活劇
・二人に二羽の取組
・生擒の目的を達せり
・珍客を捕虜室に好遇す
・滑稽なるペングイーン鳥の態度
・初猟の祝盃を酌む
・隊長は海豹料理の指揮役
・海豹脂肪の燃料
・ペングイーン鳥の胃中より小石を得
・甲板は頬を裂かんほどの寒氣
・三百尺の大氷堤眼界に入る
・ペングイーン鳥の聲に征旅の夢を亂さる
・氷堤は恰も萬里の長城を望むが如し
・幻日現はる
・ペンサキのインキ氷結す
・南極特有の幻岳
・一隊の鯱軍悠々舷側に來襲
・アイヌの鯱軍禮拜
・惣然山獄の如き氷山現る
・南極の崇高なる自然美
・人事の最善を盡して巳まん
・目的の氷堤までは三四十里
・六尺棒を揮翳し大海豹狩
・海豹討伐隊の好功蹟
・三十餘頭の海豹群を乗せし氷塊
・半月形を示せる氷堤
・氷堤の處々に洞穴及龜裂あり
・硝子棒を吊下げし如き氷桂
・氷堤試驗の實彈一發
・希くは十二珊砲あれ
・上陸し得べく見ゆる一灣あり
・陸上實地踏査の爲め端艇派遣
・大海豹と格闘の三十分間
・四人の影高き氷堤上に現はる
・海豹蘇生して頭を擡ぐ
・水底に沈みし海豹
・龜裂散在して突進不可能
・花守アイヌの亀裂陥落
・名刺を氷底に埋め歸航
・『四人氷河』と命名
・『開南灣』と命名
・氷界無人の境に不思議の船影
・近づけば是諾威探檢船フラム號
・鯨灣の野氷上に投錨
・灣内は一望廣濶
・極鯨幾群となく現る
・氷の流出季節?
・目高の如き魚棲息
・探檢隊一行の服装
・流汗淋漓全身を濕ほす
・二百尺以上の氷の障壁
・極地ならでは見られぬ凄壯の光景
・辛ふじて一大氷塊に這ひ上る
・頭上を仰げば氷堤の一部將に落下せんとす
・氷塊に壓せらるゝか深渓に陥るかの二途
・命綱を曳き乍ら進む
・萬歳萬歳の連發
・墨繪の如き開南丸とフラム號
・無人の清浄界を踏破せんとする鐵脚
・西方に凸起する雪丘
・適當なる登攀地點
・犬橇の荷物運搬
・氷堤道路の開鑿工事
・大龜裂に架する手橇橋
・黒きこと漆の如き容貌
・船長のフラム號訪問
・稀有の好晴續き
・荷物を置きし野氷流失せんとす
・猛烈なる雪塵の飛揚
・危機一髪の氷上貨物取除作業
・寒風を冒してペングイーンの捕獲に向ふ
・フラム號士官の開南丸訪問
・此の如き船にては來り得ず
・六尺棒を杖として登攀す
・蟻の如く氷堤を上下す
・浮模様の如く身ゆる氷片の流出光景
・荷物の一部見る〱流失
・防寒服上の雪片銀の鎧の如し
・足許の氷頻に流れ出す
・九死に一生を得たる危險
・山邊アイヌと挽犬三十頭を乗せし氷流出せんとす
・最後まで二分間
・氷塊の缺落する大音響
・濶然たる鏡面巍峨たる白壁を宿す
・魚鱗の如き巻層雲
・突進隊と沿岸隊との袂別
・昨日の堅氷今日の龜裂
・アイヌ式睡眠法
・上陸隊と母船との聯絡斷たる

第三章 陸上本隊の探檢

・上陸隊員を氷岸に殘す
・根據地を定む
・突進一刻を争ふ
・雪盲症に襲はる
・一望千里の雪野
・廿八頭を二隊に分割
・白鉛色の雲
・根據地天幕竣工
・床は白銀の色
・自然の大壁畫
・雷の如き鼾聲無人境に起る
・夜の無き時
・却々の奇寒
・一種異様なる犬の鳴聲
・突進隊員と殘留員との袂別
・橇の後押役
・最後の握手
・右方に龜裂の一帯
・數個の小丘研究
・特殊設計の天幕入口
・泤雪脛を没して歩行困難
・猛烈なる大風雪
・昨夕は非常な吹雪
・出發の躊躇
・何時になき犬群の元氣
・天幕は青色に限る
・實地經驗上の活智識
・雪中の貯藏所
・磁針と橇上の鐵器
・山?蜃氣楼?
・雪原突進の第三夜
・鯨灣終點の屈折
・案外にも平凡なる小丘
・輓犬大に疾走に慣る
・犬に先じて道案内
・折々行路を誤る
・進むと共に變化する丘頂と雲形
・雪原上の味噌汁
・氷骨處々に横はる
・橇の顛覆
・氷點下廿二度
・第五夜の露營
・怪しき今日の天候
・氷骨壘々一歩一滑
・大吹雪の襲來
・前隊と後隊との聯絡を失ふ
・三四本の竹柱
・八寒地獄
・人も犬も悄然
・方向に迷ふ
・氷骨上一條の痕跡
・徐ろに天候の恢復を待つ外なし
・氷上に印せる凍傷の血痕
・前方幽かに暗影
・狂氣の如く絶叫す
・漸く再會するを得
・犬と馬との比較
・雪を入るれば天幕より三間の退却
・塵ッ氣一ッ無き天地
・人間は天幕吹飛し豫防具
・雲粉天幕内を襲ふ
・飲まず食わずの廿六時間
・病犬隊後に從ひ來る
・鳥か山か四個の峯頂
・所謂幻岳?
・喘ぎ〲前進
・突進の最終點
・西經百五十六度三十七分南緯八十度五分
・國旗の下に整列す
・大和雪原と命名
・千古不滅の氷雪
・感慨無量
・耳に聽ゆるものは風の音のみ
・糧食を犬に割愛す
・道先案内者
・怪鳥と思ひしは放棄されし新聞紙
・灣内より漏るゝ異様の音響
・霧の爲めに雲か對岸か不明
・困難なりし濃霧中の捜索
・遥かの方に根據地を發見す
・生涯忘れ得ざる喜悦
・輓犬に馳走
・夢現つで箸を執る
・根據地殘留部員の生活
・形ばかりの中食
・海南丸は如何
・フラム號は如何
・雪鳥の空中に鳴くを聞く
・鑵詰箱の釘應用頓智
・豫定は今日一日を餘すのみ
・新式輕便卓子
・氷上小屋成る
・霰の天幕に當りて
・碎くる音
・フラム號何時しか姿を消す
・雪野の旭光鮮か也
・タウゾクカモメ天幕を見舞ふ
・零下二十三度
・大吹雪防禦に忙殺さる
・夜の無き世界
・遠雷の如き氷堤缺落の音響
・アムンドセン一行の遺せし足跡か
・長靴形の灣
・數條の大龜裂前程を遮る
・フラム號灣内に向ひ進航し來る
・諾威探檢隊の露營地を訪ふ
・彼我の間隔僅に七哩
・諾威人と熱情籠れる握手
・層雲棚曳く水平線
・宛然一條の瀑布を遠望するの觀あり
・風力計停止四顧暗澹たり
・突進隊員の歸着
・犬群吹雪中に熟睡
・今後の方略に就き恊議
・コールマン島に向ふに決す
・トオ〱カイ〱の掛聲
・根據地に向ふ嬉さに犬群疾風の如く走る
・侮り難き犬の速力
・微かに滊笛を聽く
・天幕入口の風雪防禦工事
・開南丸見ゆ
・小春日和
・根據地引揚の準備
・乗船地點の偵察
・荷物運搬の橇幾度が氷上を往來す
・引揚の結了
・海上一面の濃霧

第四章 エドワード七世州の探檢

・エドワード七世州に向ふ
・陸岸一帶の尖氷
・神々しき山脈
・山腹の黒點
・野氷中の水溜
・如何なる動物が此地に住むか
・美しき皇帝ペングイーン鳥に遭ふ
・天工の偉大
・氷河に遭う
・龜裂縦横に横はる
・手橇を棄つ
・腰と腰とを繋ぐ一條の縄
・神秘寶庫を藏するアレキサンドラ山脈
・疲るれば雪原上に仰臥
・冥朦一間先も見えず
・新案ミルクセーキの馳走
・爪先登り終る
・半天より落下する大雪崩
・危く一命を拾ふ
・地獄の道とは斯る處か
・記念の木標と撮影
・佛典中の瑠璃世界
・龜裂に陥り救を叫ぶ
・此山脈を往かば南極の中心に達せん
・雪を喰ひて咽喉を痛む
・二人は生死不明と判斷
・捜索隊の出發
・五歩に一休十歩に一憇
・空腹を滿たす冷え饂飩
・船長涙を流して喜ぶ
・上陸不可能の地
・南極の諸現象を集めし博覧會の如き場所
・野氷上の氷山
・大龜裂を有せる山脈
・海底の地質

第五章 開南丸の東方沿岸探檢

・四六時中太陽頭上を廻る
・前人未航の海
・氷島に遭う
・流氷海を壓して來る
・開南丸の達せし最終點
・既往のレコードを破る
・船の周圍は流氷又氷山
・茶褐色の海と氷
・縁の多く出入し居る灣
・石塊採集
・一個の氷山大音響と共に天を指して上る
・塵睘に於ける現象と思はれず
・大隈灣・空には氷堤海には極鯨
・非常なる水烟
・再び鯨灣に入る
・諾威か日本か
・今にも海中の藻屑
・海中に落ち込む
・極海の鬼たるを免る
・虫の如き五個の黒影
・手眞似の挨拶
・一幅南極の好畫圖
・六十尺の絶壁より身を躍らして降る
・突進隊一行無事海南丸に乗船す
・犬に端艇を曳かしむ

第六章 南氷洋の再航

・コールマン島に向ふ
・甲板上の祝杯
・太陽始めて水平線下に没せんとす
・吹雪の爲船を寄するは危險なり
・幹部會議
・此儘歸航と決す
・磁極附近通過
・日暈現はる
・怒濤幾度か甲板を洗ふ
・寒暖潮の相合する處
・初めて星光を見文明界に入る
・入港に就ての仕度
・新西蘭を認む
・海豚群船側に來襲す
・ウェリントン港に投錨
・長閑なる出帆日和
・今尚三千九百餘海里
・鳥賊甲板に飛込む
・暴風の爲め帆桁を折らる
・佛領サンタ、クルース島を見る
・南極の垢を洗ふ
・船だ船だと叫ぶ聲
・小笠原群島眼界に入る
・父島に碇泊す
・小學校の探檢談
・燈臺の光も見えぬ眞の暗
・推進機の空轉
・神風とや云はん
・三年振りに見る富嶽の絶頂
・漸く蘇生の思あり
・鷹島附近の假泊す
・勇ましき萬歳の聲
・海南丸横濱港に入る
・懐舊談にて持切る
・芝浦灣頭に投錨
・隊船員の上陸
・鬼神を泣かしむ
・二重橋畔の最敬禮
・雤中に提灯行列
・大隈伯邸の歸朝報告式

第七章 最初の探檢

・出發準備
・伯爵夫人の心を込めしチョッキ
・大隈老伯訓示的告別の辭
・國民的送別會
・悲壯の凄氣滿々たり
・此目出度き日
・五分間演説
・二重橋外に奉告文を捧ぐ
・空砲より實彈
・最後の袂別
・五萬の群衆一齊に萬歳を叫ぶ
・意氣衝天
・英國領事の祝辭
・星斗爛たる鏡ヶ浦
・さらば!
・貨物の大整理を爲す
・船長の英斷
・冒險の征帆を張る
・南へ南へ
・漂泊しつゝ夜を明かす
・船暈に悩まさる
・船艙の惡臭
・奇抜なる驟雤浴を行ふ
・北回歸線を通過す
・甲板上に鰹の山
・苦熱愈々迫る
・廿五貫餘の大鱶を釣上ぐ
・驟雤の度に火事場の騒ぎ
・母國では炬燵船中では裸一貫
・洋中の月と笛
・甲板上の蓄音機
・赤道が見える
・浴衣一枚の年越し
・雪の如き米の飯
・雲か山か一髪の青螺
・汽罐に故障を生ず
・好日和のお祝と號外
・恰も彌生の花曇り
・今日は母國の天神祭
・漸く新西蘭を發見す
・富士山に似たるエグモントの高峯
・ウエリントン港指して針路を取る
・一陣の旋風來る
・不安の一夜
・ウエリントン港に投錨す
・政廰の多大なる好意
・名誉領事ヤング氏の斡旋
・花の如き美人と眞黒の勇士
・紀元節を以て愈々極地に向ふ
・瞬時も早く南極に達せん
・見送りの快走艇花に集まる蝴蝶の如し
・山なす波濤の襲來
・南太平洋の濃霧
・海獣に似たる水禽
・寒氣漸く強烈
・恐るべき三角波
・線狀を爲せる奇雲
・粲然たる南十字星と三光星
・激浪の爲め主帆を損ず
・初めて流氷を見る
・島嶼狀の大氷山
・探海燈の如き極光
・巨大の鯨群氷山の間に現はる
・白皚々たる南極洲
・仙境とはコンナ美景
・ポッセッション群島の傍を進航す
・海上一面に白蓮葉の如き氷
・終日氷海を縫航す
・之より以南は一面の結氷
・屢次航走力を失ふ
・偏に天候の恢復を祀るの外なし
・南緯七十四度十六分
・ハッタとばかり停船
・漸く危地を脱す
・上陸の希望絶ゆ
・一同天を仰ぎ長嘆す
・初めて仰ぎし月光
・自然に流れ往く
・平和なる海上に神武天皇祭
・信天翁の群集
・南氷洋中最も危險なる處
・美しき小鳥一羽
・燐の如き光
・豪雤疾風迅雷
・濠洲の陸地を見る
・入港準備
・ダブル灣に投錨

第八章 濠洲シドニーの露營生活

・途方もなき論説
・開南丸は公船
・一幅の活畫を展せし位地
・金殿又玉樓
・總員の元氣旺盛なり
・目的の變更
・日本男子の面目を施さん

附録

第一章 南極圏採集標品調査報告

・植物
・動物
・海燕属
・アホウドリ
・ウミツバメ
・雪鳥
・水凪鳥類
・フルマカモメ
・ペンギン
・カツヲドリ
・タウゾクカモメ
・魚類
・蝦
・蟹
・地質の大略
・グラハム地方とロッス海地方との岩石の比較
・太古紀
・侏羅紀
・白堊紀
・太古代の岩石

第二章 氣象觀測表

第三章 ペングイーン鳥の胃中より出てし岩石破片研究

・エドワード七世州地質研究の好標本
・結晶片岩
・凝灰岩片
・硅岩破片
・砂岩破片
・硬砂岩片
・粘板岩片
・片麻岩片
・新火成岩片
・磁鐵に吸引
・此石片を根據とせる地質の推定
・火山の噴出も推定し得
・地質學地文學上の價値

第四章 探檢用糧食の研究

・一行廿七名二年間の糧食
・白米の變味
・玄米は變質せず
・重燒麵麭
・ビスケット類
・素麺と乾饂飩
・福神漬
・醤油
・鯛味噌
・壊血病を豫防し得たる『ライムジュース』
・菓物類
・罐詰製法の不完全

第五章 探檢用防寒具の研究

・南極夏季の防寒服
・毛布製防寒服
・極地の寒氣程度
・寝囊
・此囊は是非共必要
・冐され易き雪盲病
・理想的の雪眼鏡
・氷上靴
・便利なる藁靴
・海豹靴は最も良好

第六章 樺太犬及橇の研究

・第一次の輓犬運搬
・最初の輓犬の斃死
・輓犬の病症
・第二次の輓犬輸送
・其原因は縧蟲
・先頭犬
・犬の運搬力
・荷物の總重量
・人間の目方總締五十九貫
・十一里二十三町
・雪の穴に安眠
・手橇
・犬橇
・實驗より得たる橇の構造法
・外國探檢隊の犬橇

第七章 探檢隊衛生報告

・猛烈なる船暈
・惡臭物の醗酵
・百度以上の炎熱
・飲料水不充分
・船中にて冒され易かりし病症
・一同歯痛に悩まさる
・一部不健康者の歸國
・シドニー滞在中の營舎生活
・山川の秀麗と隊船員の慰籍
・天候の不定
・雪盲症の豫防
・凍傷の豫防
・第二次の歯痛患者
・酒精類は絶對禁止
・一行中一人の病歿者無し

第八章 開南丸氷海進航設備

・開南丸の構造
・三本檣スクーナー型
・龍骨槻材
・氷海突入設備
・外部の装置
・氷の衝る個處へ厚板
・毛製紙と鐵板
・中檣見張所
・内部の構造
・汽鑵の据付
・鐵索及鐵帯寒氣の爲め切斷
・シドニー港船渠に於ける修繕
・船首の四分の一は全部鐵材張
・第二次には三角帆
・本邦歸還後の船體檢査

第九章 南極圏航海概要

・四回南氷洋を航す
・オークランド島の北端
・天候最も不定にして險惡なる個所
・ロッス線に入る
・薄白色の海水
・午前一時頃より夜明け
・氷山の數増加し來る
・不夜の海
・高度なる自差
・築港防波堤の如き氷山
・奇麗なる青色の雲
・一時氷圍を脱す
・日本人は日本人としての能力あり
・依然たる氷海
・一旦船を南ヴヰクトリア州に寄するの方針
・上陸地の踏査
・フラム號との邂逅
・船の往ける處まで行かん
・氷堤に接近する危險
・エドワード七世州の上陸
・開南丸最終の到達點
・氷島
・海底の測量
・灣形の大變化
・天候險惡
・新西蘭貴婦人の開南丸訪問

第十章 南極探檢後援事業の梗概

・錦輝館に於ける發表演説會
・後援會組織の議成る
・大隈伯を會長の推す
・都下新聞社の應援
・用船につきての苦心
・各所の演説會
・幹部會議
・第二報效丸購求
・東郷大將の開南丸命名
・議會へ建議案提出
・恨を呑み濠洲に歸還
・第二次計畫
・名士と婦人との大活動
・南極探檢應援團成る
・各地方の遊説
・第二次の出發準備
・増派學術部員の出發
・富豪の應援
・意外の吉報
・各種採集品の台覧
・盛大なる歡迎會
・活動寫眞台覧に入る
・展覧會
・各宮殿下の御成
・大御心
・國民に及ぼせし効果

目次 終

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