現在,南極はどこの国の領土でもありません。
1959年に制定された南極条約の第4条に南極地域での領土権の凍結という内容が含まれています。
南極大陸上の地域の領有を主張している国は,イギリス,ニュージーランド,フランス,ノルウェー,オーストラリア,チリ,アルゼンチンの7か国です。
現在,南極条約には南極地域の領有宣言をしている全ての国を含む47か国が参加しているので,領土の主張は一時棚上げということになっています。
ノルウェーは1939年に南極大陸上の東経44度38分から西経20度までのドローニング・モード・ランド(ノルウェー語,英語名ではクイーン・モード・ランド)と呼ばれる地域の領有を宣言しています。
したがって,現在の昭和基地はノルウェーの領土主張地域上にあるということになります。
白瀬矗は,1912年に自らが探検し,名付けた大和雪原(やまとゆきはら)一帯を日本の領土として宣言しています。
しかし,太平洋戦争敗戦後のサンフランシスコ平和条約で,日本は南極地域の領土請求権を放棄しました。
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