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南極記デジタル

南極記:第四章 エドワード七世州の探檢(原文)

 一月十九日、陸上隊員七名を鯨灣上の根據地に殘して、午後五時三十分、開南丸はキング、エドワード七世州に向げ出帆した。  氷堤を右舷一哩半、乃至三哩の距離に見つゝ進行したが、天氣が靜穩なので、海上は何事もないのである。  其翌廿...
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南極記:第三章 陸上本隊の探檢(原文)

開南丸は、隊長以下七名の上陸隊員を氷岸に見殘して、先づ投錨地變更の爲めに汽走を開始した。 氷岸上の人も犬も名殘惜しげに母船の後姿を見送つて居るうち、船影は次第に遠ざかつて、殘烟一抹、雲と合して最早呼べど叫べど、答ふるものは物凄き氷塊...
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南極記:第二章 南極圈突進の航海(原文)

第二章 南極圈突進の航海 開南丸再征の機来る  第だい一次航海じこうかいに際さいし、結氷けつぴやうの爲ため上陸不可能の故ゆゑを以もつて濠洲がうしうシドニー港かうに假泊中かはくちうであつた日本南極探檢船開南丸は、爾來同港じらいど...
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南極記:第一章 發端

第一章 發端 一發の實彈  『百發はつの空砲くうはうは一發ぱつの實彈じつだんに如しかず』とは世界的偉人大隈重信おほくましげのぶ伯はくが、日本南極探檢隊一行の勇ましき南征なんせいを送るべく、品川灣頭わんとうに試みた悲壯ひそうなる...
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目次

目次 序文 第一章 發端 ・一發の實彈・氷山遮レ路船難レ前・無事三萬哩の航海・八十度五分の日章旗・船として達し得べき最南點・最初の世界的探檢 第二章 南極圏突進の航海 ・開南丸再征の機來る・諸般の準備終了・最...
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緒言

緒言 一、 南極探檢は、本邦人の行ひし最初の世界的探檢なり。  之を以て經驗の就いて徴すべきなく、設備又完全を缺く所なきにあらざりき。  然れども海上隊員は僅に二百四噸の小帆船を以て、能く船舶の達し得べき最南の地點たる南...
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南極記成る。 南極探檢後援會長 大正貳年十一月 伯爵大隈重信識  回顧すれば我が南極探檢の事業は、明治四十三年七月五日錦輝館に於ける發表式に緒を啓き、爾來星霜を閲すること三たび。  今や本書に由りて探檢の經過を公表するに...
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南極記(デジタルPDF版)

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BLOG99

編集者のまもるです。

実は現在「南極記」のデジタル化を行っています。 3/5まで進んでいます。
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ShiraseSpirit 2016.10.29

白瀬書院・白瀬矗のお墓にて
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